ラプチャーディスク

Rupture Disk

Vacuum Valve ラプチャーディスク

日本で唯一のラプチャーディスクメーカー

国内設計・国内生産にこだわり、国産メーカーならではの短納期と低価格、高品質な商品群はお客様より高評価をいただいています。
当社のラプチャーディスクは、輸出プラントへも対応するため海外規格の認証を取得しています。
また、お客様に安心してご利用いただくために、工場見学や破裂試験の立会検査も承っております。

ラプチャーディスクとは

ラプチャーディスクとは

密閉容器や配管の一部に、あらかじめウィーク・スポットを設けておきますと、内圧が一定まで上昇したとき、この部分のみが破壊されて内圧を放出し、他の部分は保護されます。このウィーク・スポットに形状・寸法・圧力・温度などの条件を与えたものを、ラプチャーディスク(破裂板)と呼んでおります。

ブイテックスのラプチャーディスク

当社は長年にわたり、高品質・高性能な特殊バルブの開発・製造・販売に力を注いできました。
東海工場で開発、生み出された製品は、数多くのお客様から高い評価をいただき、日本そして海外のプラント・設備などに幅広く採用されています。

また、日本で唯一のラプチャーディスクメーカーとして国内設計・国内生産にこだわり、石油化学・原子力などの各種プラント、圧力容器、配管、ダクト等の安全を支えてきました。
設計から製造、検査に至る一貫した工程が組まれ、内外資料の精査と吸収及び試作と改良など長年の開発研究に裏付けられた製品群は、お客様から大きな信頼を得ています。

最新鋭の設備を備え、ISO9001&14001の認証取得。2016年4月にはサウジアラムコ社(Saudi Arabian Oil Company)から、ベンダーとして認定を受けました。
気鋭の設計者とベテラン製造担当者がダイレクトに意見交換し、たとえカタログにない製品でも積極的な開発に取り組むチャレンジ精神とそれを実現可能にする高度の生産技術が自慢です。

サウジアラムコ認定書

サウジアラムコ認定書

ラプチャーディスク ラインナップ

ラプチャーディスクはお客様の仕様に合わせて製作するため、全て受注生産となります。
仕様をご連絡いただければ、当社にて最適な型式をご提案させていただきます。

作動原理 種類 VTEX形式 流体 圧力 最高運転圧力比 ディスク飛散 真空
脈動
特記事項
気体 液体
反転型 ナイフ式 FBS / FBF × 低・中 90% OK 締め付けトルクの管理が必要です。
十字溝付 FMBS / FMBF × 90% OK
引張型 単体 F / FV / C / CV 中・高 70% NG (真空・脈動がある場合)
付属品としてバキュームサポートが必要となります。
最高運転圧力は10%低下します。
U / FW 中・高 NG
複合 FS / FVS 極低・低・中 80% NG
PSS 極低・低・中 50% NG (真空・脈動がある場合)
付属品としてバキュームサポートが必要となります。

ラプチャーディスクの役割

  • Purpose 1

    圧力容器・配管・ダクトなど、密閉された装置や設備が過剰圧力によって破損するのを防ぐ安全装置・器具です。

  • Purpose 2

    密閉された装置や設備内の圧力が異常に上昇した際、極薄の金属板(ディスク)が破裂することで流体を噴出させ、圧力を下げる働きをします。

ラプチャーディスクの役割
ラプチャーディスクの役割

ラプチャーディスクユニットは、石油化学・原子力などの各種プラントの密閉容器・機器類・配管などを、機械的誤操作・化学反応の暴走・容器内外の火災などによる過剰圧力の危険から保護するために使用されます。 安全装置には種々のものがありますが、運転中における完全シールに問題があります。この点ラプチャーディスクは、 可燃性・有毒・高価などの各ガスおよび放射性流体のリークによる危険または浪費を防止するのに効果的です。
このように、ラプチャーディスクは通常安全装置として使用されます。
このほかラプチャーディスクユニットは、過剰圧力の放出だけではなく、あらかじめ設定した条件(温度・圧力・時間など)で一瞬に開口する急開弁として、パイロット・プラントや実験装置にも利用されております。

一般的に安全装置として利用されるバネ式安全弁には吹き止まり圧力があります。しかし、ラプチャーディスクは吹き止まり圧力がない安全装置として区別されており、バネ式安全弁の代わり(代替性)、もしくは併用する安全装置・器具(併用性)として数多く利用されています。

最先端技術の開発 & ニッポンのものづくり

  • ディスク

    設定された圧力及び温度において破裂する金属板の部品です。破裂圧力を調整する機能とシール機能を持ち合わせています。なお複合型の場合のディスク材質は、通常PTFEとなっています(複合型の破裂圧力の調節はスリットディスクで行います)。

    ディスク
  • ホルダー

    ディスクを確実に固定する部品です。ラプチャーディスクはディスクが確実に固定されないと、ディスクに加わる応力が変化して破裂圧力が変化する可能性があります。そのため、専用保持具が必要となります。

    ホルダー
  • スリットディスク

    複合型に使用されるドーム状で放射線状に溝がある金属製の部品です。この溝によって破裂圧力を調整します。

    スリットディスク
  • バキュームサポート
    (Vサポート)

    装置内が真空や背圧になる場合に使用し、ディスクの上流側に重ねるようにして取り付け、ディスクの変形及び座屈を防ぐ部品です。Vサポートには、ディスクとともに破裂する開放型と交換不要の非開放型の2タイプがあり、通常は引張型の真空仕様に使用します。

    バキュームサポート(Vサポート)

安全弁との作動比較

1. 例えば…

安全弁
吹始め圧力(例:0.40MPa以下)
吹出し圧力(例:0.50MPa)
吹止まり圧力(例:0.40MPa)

安全弁
吹始め圧力(例:0.40MPa以下)
吹出し圧力(例:0.50MPa
吹止まり圧力(例:0.40MPa

ラプチャーディスク
・破裂圧力(例:0.50MPa)

ラプチャーディスク
・破裂圧力(例:0.50MPa

2. 運転時

安全弁
一次側圧力(例:0.40MPa以下)

安全弁
一次側圧力(例:0.40MPa以下)

ラプチャーディスク
・一次側圧力(例:0.40MPa以下)

ラプチャーディスク
・一次側圧力(例:0.40MPa以下)

3. 圧力上昇(吹き始め圧力)時

安全弁
一次側圧力(例:0.40MPa以下)
(=吹始め圧力)

安全弁
一次側圧力(例:0.40MPa以下)
(=吹始め圧力)

ラプチャーディスク
・一次側圧力(例:0.45MPa)

ラプチャーディスク
・一次側圧力(例:0.45MPa

4. 圧力上昇(吹き出し圧力以上)時

安全弁【全開】
・一次側圧力(例:0.50MPa以上)
(吹出し圧力以上)

安全弁【全開】
・一次側圧力(例:0.50MPa以上
(吹出し圧力以上)

ラプチャーディスク【破裂】
・一次側圧力(例:0.50MPa以上)
(吹出し圧力以上)

ラプチャーディスク【破裂】
・一次側圧力(例:0.50MPa以上
(吹出し圧力以上)

5. 作動後

安全弁【弁開】
・一次側圧力(例:0.40MPa以上)
(=吹止まり圧力)

安全弁【弁開】
・一次側圧力(例:0.40MPa以上
(=吹止まり圧力)

ラプチャーディスク【破裂後のため開放】
・一次側圧力(例:0.40MPa以下)
(吹出し圧力以上)

ラプチャーディスク【破裂後のため開放】
・一次側圧力(例:0.40MPa以下
(吹出し圧力以上)